ろあんのある白山市尾口出身!世界一の選手をサポートする トレーナー中村隼人さんインタビュー
ろあんのある白山市尾口出身!!
世界一の選手をサポートする
平昌オリンピックアルペンスキー大回転日本代表石川晴菜選手専属トレーナー
中村隼人の仕事
盛り上がりを見せた平昌オリンピック。そのなかでも花形種目であるアルペンスキー。大回転で日本女子としては3大会ぶりに出場を果たした石川県金沢市出身の石川晴菜選手。資金難から募金活動で競技を続行した苦労人です。そんな彼女のコンディショニングトレーナーとしてサポートしたのが当旅館のある石川県白山市旧尾口村出身の中村隼人さん。アスリートにとって欠かせないトレーナーとしての仕事、トレーナーへの想いや、それまでの経緯、故郷である尾口への想いについて伺いました。平昌オリンピック会場にて右が石川晴菜選手、左が中村さん
中村隼人 /Hayato Nakamura
石川県白山市旧尾口村出身
1983年生まれ。大学卒業後、建設業に従事していたが一念発起しカイロプラクティックの世界へ。
2011年より、石川県白山市にてカイロプラクティック治療院 カラ院長。その傍ら、トレーナーとして国体帯同。2015年より石川晴菜選手のコンディショニングトレーナーを務めている。
大切なのはアスリートファーストと
コミュニケーション
Chapter1 石川晴菜選手のコンディショニング
トレーナーとしての仕事
Q. 中村さんは、石川選手のコンディショニングトレーナーをされているとのことですが、コンディショニングトレーナーの仕事の内容はどのようなものになるのでしょうか
A. 彼女は1年の2/3を海外で過ごしているのですが、拠点は石川県金沢市にあります。
ですので、こっち(金沢)に帰ってきてる時は、週に一度のペースで身体のケアをしています。ハードなトレーニングをした後に体をリセットするためのケアはもちろん、さらにパフォーマンスを上げるために必要なケアや、怪我の予防といったプラスアルファのところがコンディショニングトレーナーの仕事になるんだろうなと思ってます。
治療院でのミーティング風景
Q. 仕事をやる上でトレーナーとして中村さんが気をつけていることであったりとか意識している事っていうのはありますか
A. 今でこそアスリートファーストって言葉がすごく浸透していると思うんですけど、石川選手自身がどうなりたいかを重視して、そこに対するアプローチをしていくスタンスでやってるかなと思います。石川選手とコミュニケーションをとることで彼女がどうなりたいかを理解できるよう努めています。
Q.コミュニケーションの中で石川選手のニーズを汲み取ってみたいな形ですかね
A.今後の彼女の目標等を含めたアスリート人生の中で、いくつか大会もあると思うんですけども、そこに向けた調整ですね。1年1年・・・今回だったらピョンチャンオリンピックに向けてどう歩みよっていくかって言うことがテーマだったと思います。
Q.ケアの手法として、※カイロプラクティックを用いたケアを施すと思うんですけど、例として、生活面の指導なども仕事になってくるんですか
A.そうですね、遠征中にいくつか課題を出して、日本でチェックすることも大事な仕事と考えています。
※カイロプラクティックとは
カナダ人のD.D.パーマー氏により、アメリカで創始された治療法です。WHOの定義によるとカイロプラクティックとは「背骨の歪みを手技によって調整することで、神経系の働きを高め健康を回復する治療法」です。他の代替医療と比べ、怪我や病気の予防が重視されているのが特徴です。
Q.課題はどのようなものなんでしょうか?
A.それは企業秘密です(笑)。1日で起きたフィジカル的なこと、技術的なことなどをダイアリーにしてもらってます。本人が帰国すると、その課題などを持ち寄り、遠征先と日本との時差を埋めつつ、今後の方針を決め、実行していく、の繰り返しですかね。結構これが一番難しいところなんですよね笑
スキーを通して地域振興を
Chapter2 バックグラウンド 故郷への思い
当社社長と中村さん ともに故郷への熱い想いをもつ
Q.中村さんは、最初からカイロプラクティックの道へ進んだのではなく、大学では工学系の学部を卒業されていると伺いましたが、カイロプラクティックの道に向かったきっかけは何だったのですか?
A.学生時代からスポーツトレーナー(ジムで働くスタッフ)ってかっこいいなって思っていたんですけど、その時(学生時代)はスポーツトレーナーよりも自分がやっている工学系の研究とかの方が面白くて、その道に進みました。
けど昔からジュニアスポーツの子供たちに携わる機会があって、小中学生を見て指導しているときに彼らの怪我の多さが気になっていた。これをなんとかしなきゃいけないなっていうのが頭の中にあって、どうやったら予防できるのかをずっと考えていました。
仕事をする傍ら、色々調べていたらカイロプラクティック、柔道整復師、理学療法士の様々な代替医療が浮上し、こういうのがあるんだって知って、いろいろその業界の哲学を調べて、一番自分に合っているのは何だろうって考えた結果がカイロプラクティックだったんですね。一番自分に合っているところは、予防がすごく重要視されていること、あーこれは使えると思ってすぐ願書出しましたね(笑)
症状の改善だけではなく、その後の怪我の予防を重要視する中村さん
Q.思ってから迷いはなかったのですか?
Q.大学を卒業されてカイロプラクティックの専門学校に行かれたのですか?
A.約一年間、建設業に携わっていたんですけれども、カイロプラクティックの魅力に触れていくうちに、あーこれはつかえると思って、すぐ入りましたね。
実はこれも、この世界に飛び込んだきっかけになるんですけど、地元のおばあちゃんで魔術師みたいなおばあちゃんがいたんですよ。身体をさするだけで痛みが消える力があった人で。その方が亡くなったと同時にカイロプラクティックの専門学校に入学したんですよ。そのとき絶対この地域(尾口)に根付いた形で自分はやっていく人間なんだって確信しました。
Q.地元に貢献したいという想いがまずあって、その中で中村さんの思っていることであったり、地元に貢献できる役割がカイロプラクティックだったり、地元のおばあちゃんじゃないですけれども症状を改善させるっていう部分にあったという感じですかね
A.そうですね、元々石川選手が中学3年生の時に札幌国体でトレーナーとして帯同していた時から面識はありました。石川選手のトレーナーになったきっかけは、石川選手と話しているときに気づいたんですけど、彼女が抱いている夢や目標の中に「何らかの形で社会貢献できるようになりたい」っていうような思いが彼女の中にあったんですね。しかも地元で。そこが自分と一致したんですよね。道が違っていても目的は一緒だねって。
平昌五輪を目指し、パートナーを組み交わした時の写真
その目的をお互い達成するために自分だったら旧尾口村にどういう形で貢献できるかと思ったら、やっぱりスキーっていうスポーツ、スキー場もあるしそこに人を呼び込みたいんですよね。そう思っていた時に彼女が地元に貢献したいっていう気持ちと自分の気持ちが一致したので、「じゃあ一花咲かせようか」じゃないですけど、彼女が活躍し、スキーが注目されることで、結果的にスキー客が増えたり、地元に活気が戻ってきたりしてくれたら最高じゃないですかー(笑)諸先輩の中には今も、地元白山麓に住み商売されている方々がいて、その方々の背中を見ているとたくましくも「自分も何かしなきゃ!」という気になるんですよねー。その一端が今回の丸っと三年の出来事だったんでしょう・・・きっと(笑)
2年ほど前には自分自身の夢の一つでもあった“健康教室”を地元の公民館にて開催することができ、感慨深くすごくうれしかったことを記憶しています。
今後も回を重ねて地域に触れ合いながら、いつの日か山に帰った時、元祖のおばあちゃんじゃないですけど、少しでも近づき、みたくなれればいいなあと思ってます。
健康教室での一場面地元である白山市尾口で健康教室を行った
Q.いつか地元である尾口に戻ってこようという思いはあるのですか?
A.やっぱり実家もまだそっちにあるし本当に今は武者修行って感じでとにかく間口を広げてどんどん吸収できるようにして最終的に帰ろうかなーって思っています。
Q.中村さんの将来の夢や目標はどういう部分に設定されているんですか
A.一つずつあって・・・カイロプラクティックの面としての今後は、津々浦々来院される全ての患者さんが抱く欲求に対して可能な限り応えていきたいと思っています。何かやりたいことがありながら様々な理由でやれない人に対するケアや、こういう風になりたい、理想に少しでも近づきたいという“カタチ”を実現させてあげることを白山市の中心より発信していきたい。っという部分と、、、
コンディショニングトレーナーとしての今後は、やはりせっかくなら日本一を目指すアスリートのサポートを全力でやりたいですし、世界を目指すアスリートの夢もしくは、世界一という目標を掴もうとするアスリートのサポートを全力でやり切りたいと思っています。「間口広げて世界を見て行きたい!!」これが今の率直な思いです。10年後はどうなっているんでしょうねー(笑)。先のことは分からないですけど、少なくとも今よりもっともっと白山麓地域が栄えてみんな元気になっていればいいなあと思いますね。モロモロ含めて楽しみです(笑)
中村さんのカイロプラクティック治療院
“カイロプラクティック カラ”は下記こちらまで
Chiropractic CHARA カイロプラクティック カラ
石川県白山市西新町1133 ポポロ松任F
JR北陸本線松任駅より徒歩すぐ
営業時間,9:30-13:00,14:30-21:00
休診日 毎週水曜日、第1,3日曜日
ご予約076–277–6616
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